STEM教育とは
々にはまだ聞き馴染みのない「STEM教育」という言葉ですが、現在日本だけでなく世界中で注目されている教育手法というのをご存じでしょうか。
これは従来の教育手法とはまったく異なる教育手法で、現代を生き抜く上では欠かすことの出来ない力を養うことを目的とした教育手法になります。
「STEM教育」の「STEM」とは
S:Science
T:Technology
E:Engineering
M:Mathematics
のそれぞれの頭文字をとった言葉で、つまり「科学・技術・工学・数学」の教育分野を総称した言葉になります。元々2000年代にアメリカで始まったといわれている教育モデルで今ではアメリカだけでなく全世界でも注目・取組されている教育です。
このSTEM教育はこれら4つの分野の教育に力を注ぎ、IT社会とグローバル社会に適応した国際競争力を持った人材を多く生み出そうとする現代型の教育システムになります。
従来の日本の教育は教師が教えたことを生徒が覚えていくというスタイルでしたが、STEM教育では生徒自らがパソコンやインターネットを駆使して情報を収集したり、問題を解決していくという実践的な教育が主流となります。これによってIT社会に必要とされる自発性や創造性、判断力、問題解決能力を養うことを目的としています。
STEM教育は日本だけでなく世界各国で重要なテーマとなっており、オバマ政権時代のアメリカで始まり、成長著しい中国やシンガポール、マレーシアなどのアジア新興国でも熱心に推進されてきました。当然日本でもこのSTEM教育の普及に力を入れていますが、他の先進国比べて大きく後れをとっているのが現状です。
現在日本ではSTEM教育の導入にあたり以下の3つに取り組んでいます。
●2020年小学生のプログラミング教育必修化
●文部科学省によるスーパーサイエンスハイスクールの支援
●国際科学技術コンテストや甲子園の実施
またSTEMを日本全国に広めるために「日本STEM教育学会」「STEM教育協会」「STEM教育研究センター」といった学会や協会も設立されています。